Day3-3 プラナカンという存在
今日案内してくれているおばさんは、一見中華系の顔つきをしているが、マレー系の血も入っている「プラナカン(Peranakan)」だそうだ。とは言え、英語の家庭に生まれ育ち、学校でも英語を使っていたので見た目とは違い全く他の言語が使えないという。(英語も微妙で、本当に第一言語であるのを疑っていたが)。
そのおばさんが強く勧めてくれたのが、最近オープンしたという「パラナカン博物館」。最初はそこまで興味を持たなかったが、時間もあるので行ってみた。
入り口で驚いたのは、新型インフルエンザ対策をしていたこと。「はーい、おでこ広げてー」と体温計を当てられ、入場客の体温を調べられる。あとはアンケートを書いて、ようやくチケットを買うことができる。
ラッキーなことにガイドツアーの時間だった上に、ほぼマンツーマンでツアーをしてくれたので、いろいろ勉強になった。
この博物館では、中華系の男性とマレー系の女性の組み合わせの、中国系プラナカンにフォーカスされ、特に結婚や生活がテーマとして扱われている。
中華系の男性と、マレー系の女性。それぞれの衣装が違うことにに注目。
装飾が奇麗で、見ていて楽しい。
結婚前の嫁入り道具など。果物やワインなども見える。
結婚式の様子。
生活について。
磁器のお皿も奇麗。
アリが食卓に上がらないような仕組み。
ビーズ細工や、刺繍。プラナカンの女性は、子供の頃から結婚後の生活を見据えて、これらのスキルを身につけるそうだ。
宗教に関する展示も。独特のキリスト教の祭壇。
これは仏教系?
当日は、小学生が社会科見学に来ていた。他民族国家だけに、お互いの文化を知るのは、学校でも大事なんだろうなぁ。
さて、なかなか興味深い展示が多かった。日本語のガイドツアーあるようなので、シンガポール滞在中に時間ができた際に訪れてみてはいかが?
プラナカン博物館近くには、切手博物館も。地元向けか観光客向けかは分からないが、なぜ小国のシンガポールにこんな博物館が必要なのか、と疑問に思った。きっと誰かのごり押しで作ったのだろう。
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