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スクープ

スクープ - 大塚将司(文藝春秋)

某恩師のように、取材当時の役職・人物・状況が克明に記述されており、ストーリーを楽しむことができる。某恩師が産業部だったのに対し、こちらは証券部・経済部のお話。特に新鮮には感じないが、アルコール抜きで勉強するのはいいことだ。

最後のエピローグでは、経済記者として最も重要なニュースは企業倒産であり、論理的な思考をした上でシナリオを描き、定点観測をする重要性を説いている。

一方で、取材のマニュアル化を一例に上げ、リスク(≒スクープ)をとらない現状を嘆いている。「ジャーナリストは常にスクープを目指さなければならない」。リークを期待するのではなく、スクープは自分でシナリオを書き、それを検証し、ものにしなければならないとしている。

後書きには、ここ十数年の、日本経済新聞の経済新聞としての傲慢さを指摘。数年前の一件にも触れている。