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日本経済新聞は信用できるか

日本経済新聞は信用できるか - 東谷暁(PHP出版)

この本の内容は、目次をスクラッピングして、最後の章だけ読めば大体分かる。

検証プロセスはよく出来ているとは思うのだが、では経済紙とはどうあるべきか、という点がイマイチ見えてこないのは、残念。最後の日経分割論は皮肉というか、ジョークなんだか、マジなんだか。

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・あれほど悲観的に報じられた日本経済の「回復」にしても、なぜ「回復」しているのか、十分に納得のいく説明をしてくれるマスコミは多くない

・肝心なところで、検証なしに<だれもが><だれにもなかった>と論じてしまう決め付け、断言調の紙面

・日本経済新聞が奇妙なのは、こうした最も重大な経済マスコミとしての責任問題に触れることなく、「みんなが」とか「ほとんどの人が」と述べて一般大衆と自らを同じ平面に置き、経済報道を専門としていたはずの自社の責任を、何食わぬ顔して回避してしまっている

・「アメリカでは。。。」「世界では。。。」「欧米では。。。」の大キャンペーン。模範としてこれらを使い始めたら、いちおう疑ってみるべき

・アメリカ発のものは、結局、日本のためになるという思考回路があるのかもしれない

・戦後占領をするにあたって、日本人の発想や行動を研究した本、ルース・ベネディクト「菊と刀」「公式 日本人論」

・アメリカが望むことは、日本の消費者も望むという論理

・日本経済新聞はほとんど独自の見解をもっていないだけでなく、そのとき流行のテーマを煽っているに過ぎないのではないかと疑念を起こさせる。

・読者としては、明確な主張を持った編集委員の論調が変わり始めたときには、社説も、したがって日本経済新聞の方針も、変わりつつあると予想することができる

・日本経済新聞の不見識と無節操がなによりもよく現れたのは、「IT革命」をめぐる報道とキャンペーンだった

・99年から日本経済新聞の報道は、アメリカで過熱している根拠薄弱なニューエコノミー論やインターネット革命論に煽られて冷静さを失う。

・業界の意向を受け、好意的なデータを流すアメリカ調査会社のデータを鵜呑みにしている

・日本国内の経済問題を報道するさい「政府主導」は常におぞましい非難の対象だが、中国の場合には賞賛に値することになるらしい。

・ブームが孕む脆弱性や矛盾に関しては十分にリポートし分析してきたとはいえない

・事実であるように見える「観測記事」に注意

・大見出しと中見出しの微妙な不整合を見つけたときには、記事は注意して最後まで読まなくてはならない

・アメリカの制度を有難がる傾向が異様に強い

・「消費者にとってよいことは、日本にとってもよい」論

・他に経済媒体が必要

・日経新聞分割論